RasPythonカーのプログラミング
まずは、“RasPythonカー”をPythonでコントロールするためのプログラミング方法について簡単に説明します。
参考書籍
“RasPythonカー”の開発環境 (RasPythonカーIDE) では、Pythonのバージョン3.x系列のみをサポートしています。
基礎からPythonというプログラミング言語を学習するには、次の書籍を参考にしてください。
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Pythonチュートリアル 第3版 (ISBN:978-4-87311-753-9)
- オライリージャパン
- Guido van Rossum 著、鴨澤眞夫 訳
- https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117539/
“RasPythonカー”の学習範囲を超えて、Pythonを深く理解するには、次の書籍を参考にしてください。
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入門 Python 3 (ISBN:978-4-87311-738-6)
- オライリージャパン
- Bill Lubanovic 著、斎藤康毅 監訳、長尾高弘 訳
- https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117386/
下記は書籍ではありませんが、Pythonプログラミング言語に関する公式情報を和訳したドキュメントページです。
プログラムの作成
RasPythonカーIDEの準備ができたら、プログラムの作成をはじめます。画面右上にあるコードエディタに、これからプログラムのソースリストを入力していきます。
下の CODE1 をご覧ください。(この枠内には、プログラムの入力はできません)
CODE1
Pythonでは、半角のシャープ (#
) から行末までの内容はコメント (注釈文) として扱い、プログラムの動作に影響を与えずに自由に記述できます。サンプルプログラムでも、主要な説明をコメントで記しています。
まず1行目で、車両ベース制御用のプログラムをインポートします。
車両ベースの各パーツを制御するためのプログラムはあらかじめ別ファイル "wr_lib2wd"
として用意されているので、そのプログラムをモジュールとして自分のプログラムに読み込みます。これをPythonではインポートと呼びます。
次いで、2行目で車両ベース本体を制御するモジュールのインスタンスを生成します。この代入文の左辺には、WR2WD
インスタンスに付ける名前を記載します。
名前は自由に決めることができますが、以下の説明では "wr"
として進めます。
これでインスタンスが生成できました。
"wr"
に定義されている各関数を呼び出すことで、車両ベース本体に搭載されている各パーツの制御ができます。実際の手順は、次章以降で説明していきます。
CODE1 に示した内容は車両ベース制御の際は必ず記述するものであるため、RasPythonカーIDEでは、新規コード作成時にあらかじめ入力済みとなっています。